咀嚼回数が年々減り続けている現代人ですが、良く噛んで食べると健康維持や肥満防止、小顔効果など様々なメリットがあるとされています。
理想的な咀嚼回数は1口30回、1食あたり1500回以上といわれています。
【咀嚼数を増やす習慣のポイント】
①咀嚼数を増やせる食べもの
イカ、こんにゃく、餅、フランスパン
②歯ごたえのあるものを食材に取り入れる
柔らかい食べ物だけだと回数を増やすのは難しいので、噛みごたえのある食材を追加。
サラダにゴボウを入れてゴボウサラダにしたり、具材もいつもより大きめにカットするようにしましょう。
① 肥満予防やダイエット効果
良く噛むことでヒスタミンという脳内ホルモンが分泌されます。このホルモンが満腹中枢を刺激し、過度な食事量を減らすことができます。味覚も鍛えられ、濃い味を食べる傾向の人も食材本来の味で満足感を得られるようになり、カロリーの高いものを避けることができます。
②美容効果
しっかり噛むことで、顔の表情筋を鍛えることができ、アゴ周りの筋肉の引き締めにもなることから小顔につながります。また、唾液成分には若返りホルモンと呼ばれるパロチンや、EGBと呼ばれる美容成分もあり、肌の新陳代謝を促してくれるので、肌荒れなどを予防する働きがあります。
③口臭予防
口の臭いは誰もが気になるところ。咀嚼回数が少ないと唾液の分泌量が減り、口の中の細菌が食べかすなどを分解して生じるガスによって口臭が発生。最近ではドライマウスや口呼吸の人も増えているので、しっかり咀嚼して唾液量を増やし、殺菌・消臭効果をアップさせて口臭予防を心がけましょう。
④運動機能や集中力アップ
噛み合せが良くなることで、瞬間的な力を入れやすくなり全身の運動機能もアップ。また、良く噛む運動は脳が活発になり大脳が刺激され、ここ一番の集中力が増したり、記憶力や判断力も高めることができるといわれています。咀嚼回数が少ないことでリスクが高まる認知症予防にも効果があるとされています。
医療用のガムやノンシュガータイプのガムなどで咀嚼回数を増やすトレーニングをしましょう。自分の咀嚼力を判定できるガムも販売されているのでチェックするのもおすすめ。ただし、急に激しい咀嚼をしたり、ガムをだらだら噛む癖をつけてしまうと、顎が筋肉疲労を起こして痛めてしまうこともあるので、無理なく続けることが大切です。